人間の身体に欠かせない糖鎖の働き
健康の知識
人間の身体に欠かせない糖鎖の働き
糖鎖とはその名の通り糖が鎖のように連なった物質のことで、グルコースやフコースなどの様々な糖が鎖のように繋がることで形成されます。
人間も含めたあらゆる生物がこの物質を持っており、生体内で重要な役割を果しています。
DNAは細胞の中の核というところに温存されているのに対し、この物質は細胞表面に発現したり分泌たんぱく質を付加したり、それぞれの機能の場所で現場分子として働いています。
人間の身体は約60兆個の細胞で造られていて、その一つ一つの細胞に数百から数十万個もの糖鎖が存在します。
主に8つの単糖が様々な形で結びついたこの物質は、それぞれの細胞の表面にヒゲのように伸びています。
最近の研究で、人間の身体の様々な役割を担っていて、身体を正常に動かすためには欠かせない存在になっていることが分かってきました。
糖鎖は細胞のアンテナの役割を持っていて、細胞と細胞間ではこのアンテナを使い常にコミュニケーションをとっています。
アンテナに異常が起きると、身体にいろいろな不具合が生じてきます。
ウイルスの侵入を察知したり、バクテリアが出す毒素を感知し免疫細胞に伝えます。
また抗体からの情報を受け取ったり、ホルモンなどから指令を受け取ることもこの物質の仕事です。
この物質は現在、世界中の研究者が注目していて、アメリカを始め世界各国が研究をしています。
国内でも2001年から研究が開始しされ、今では日本がこの研究で世界をリードして、これまでの成果の約半分は日本人研究者によって解明されたものです。
まだまだ今後の研究が進んで行くことが期待されています。